ほんの虫
読んだ本をきままに紹介します。

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「魔王」伊坂幸太郎

オスマントルコの次はムッソリーニ。
高校生の諸君、世界史は教養として必要だ! なんてね。

この本は政治がらみの話がモチーフになっている。
ムッソリーニ、ファシズム、憲法9条、憲法改正、国民投票。。。
宮沢賢治の詩(プロパガンダ?)
考えろがたくさんでてきて、さすがにちょっと考えてしまった。

主人公安藤君の口癖「考えろ考えろマクガイバー」
『冒険野郎マクガイバー』というアメリカのテレビドラマのマクガイバーの口癖だ。
考察好きの安藤君は自分にある種の超能力があることに気づく。
他人に自分の思った言葉をしゃべらせるという「腹話術」だ。
そして、民衆を煽り、台頭している若手政治家犬養にファシズムの不安を
感じて腹話術で対決を挑み、返り討ちに。
「魔王」はこうしてあっけなく終わり、あれ〜?っていう感じだったが、
その後の「呼吸」がその続編で話がつながっていた。
「呼吸」は、5年後、安藤君の弟潤也君の妻(「魔王」では恋人だった)
詩織ちゃんの視点で書かれている。
犬養は首相になり、憲法改正の国民投票も行われ、詩織ちゃんも自分で考えて
投票する。

考えろ。
洪水に流されない一本の木であれ。
というのが作者のテーマかな。

この本で読んだ限りでは、犬飼って悪くない気がした。
これって、すでに流されているのだろうか?
こうして大衆は知らないうちに茹で蛙になるのだろうか。
考えろ考えろ

犬養が大衆を鼓舞するせりふ
  諸君はこの颯爽たる
  諸君の未来圏から吹いて来る
  透明な清潔な風を感じないのか

     宮沢賢治 「生徒諸君に寄せる」 より

このせりふが似合う日本の政治家が思いつかない。
オバマ氏なんてどう?


魔王魔王
(2005/10/20)
伊坂 幸太郎

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テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌


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